歯を動かすために使う矯正装置には、金属製・固定式・目立ちにくいなどの特徴を持ったたくさんの種類があります。治療前にドクターとお子様・ご両親で話し合い、1人ひとりの歯の形や歯並び・噛み合わせの症状に合わせて、オリジナルの装置を作っていくのです。なお、歯の生え替わり時期にはマウスピースという取り外し式の装置も使います。
いしかわ矯正歯科が治療に使う矯正装置4種類をご紹介します。
透明なプラスチックやセラミック(白い陶器)でできているため装置が目立ちません。金属製ブラケットほどの耐久性はありませんが、通常の使用には問題ありません。現在矯正治療の主流な装置として、小児矯正歯科でも使われています。
リンガルブラケットは歯の裏側に装着するため、“見えない矯正装置”として人気を集めています。成人の間では接客や人前に出る仕事をする人や女性に人気です。子供でも、見た目を気にする女の子によく選ばれています。
治療期間や矯正効果は金属製や透明プラスチックやセラミック製と何ら変わりませんが、歯磨きが多少難しくなるので注意が必要です。
もっとも一般的な矯正装置です。精密に作られており、歯の動きを細かくコントロールすることができます。針金を使うため外から目立ちやすくなりますが、耐久性が高く、変形やすり減りの心配がありません。
デーモンシステム
摩擦が少ないため歯の痛みが少なく、歯の移動も若干早いです。
食事や歯磨きのときには自由に取り外せます。ガムを噛んではいけないなど食生活の制限は一切なく、歯茎などの歯周組織をより健康な状態で維持することができます。歯磨きと同時に装置のクリーニングもできるので、ずっと清潔でいられるのです。
マウスピース型(インビザライン)
インビザラインとは、マウスピースのような形をした取り外しができる矯正装置です。見た目が目立たないこともあり、少しずつ人気が高まってきています。歯に装着して針金を使って歯を動かす従来の装置とはまったく異なる新しいものです。
オーダーメイド
インビザラインは、1人ひとりの歯の形や動かしていく位置を緻密に検査・計算して、カスタムオーダーで製造します。最初からその人にぴったりのつけ心地なので、違和感や不快感はほとんどありません。また、金属アレルギーで金属製ブラケットなどが装着できない場合にもおすすめです。
プレート型
夜寝ている時だけ使っていただく取り外しの装置。
ハミガキがしやすく、学校や外で使う必要もありません。
バイオネーター・FKO
バイオネーターやFKOは、取り外し可能な「機能的矯正装置」といわれる「下あごの成長を促す装置」です。主に、下あごが発達しておらず、なおかつ下あごの発達がまだ見込める子どもに用います。下あごを大きくすることはさほど簡単なことではないので、1日10時間以上の着用が必要です。学校から帰ったらすぐにつけるといいでしょう。